西洋医学単独での治療に限界を感じた私は、西洋医学にくわえて漢方と鍼灸の研究を早い段階からスタートしました。具体的には漢代から清代にかけて記された中国の医学書を研究して臨床において追試をくりかえすことと、鍼灸師に実際に弟子入りして本格的な鍼灸の研鑽を積むことです。
その結果、試行錯誤のすえ漢方と鍼灸の理論を融合して同じ土俵の上で診察に応用することができるようになりました。(著書を参照)
日本においては江戸時代から漢方医と鍼医の分業化が行われていたため、漢方と鍼灸の理論は同じ東洋医学という枠組みにありながら交わることがあまりありませんでした。
漢方と鍼灸はそれぞれすぐれた治療法ですが、双方を十分に理解した医師が同じ方向性をもって使用しなければけんかをしてしまいます。反対に、適切に併用すれば爆発的な相乗効果を発揮します。
トカゲ堂医院ではそれぞれの症状に合わせて漢方薬・鍼灸・西洋医学の適切な組み合わせを判断することで、つねに効果的な治療法を提案いたします。
医師であればだれでも内科や皮膚科などを掲げて診療できますが、麻酔科だけは国家資格がないと標榜することができません。その理由は麻酔というものが命に直接関わる行為だからです。
私は麻酔標榜医の資格を取得する過程で麻酔や疼痛管理に深く関わってきました。これらの経験から、痛みに対する治療はもちろん、内科的疾患についてもきめ細かな配慮をつねにこころがけております。
また老人保健施設において高齢者の診療を専門におこなっておりましたので、加齢に伴う諸症状についてはいつでもご相談ください。
西洋医学、東洋医学、東西の組み合わせのいずれかを用いるかはその時点でもっとも適切であると思われる方法を選択します。常に新しい治療法を模索しておりますので、1ヶ月後にはさらに効果的な治療方針が見つかるかもしれません。