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ガマの油

ガマは日本ヒキガエルのことですが、このヒキガエルが耳後腺より分泌する粘液は蟾酥(センソ)と呼ばれ、古来より漢方として使用されてきました。センソは強心作用や抗炎症作用、また局所麻酔作用があるため、江戸時代には止血作用のあるガマ(蒲黄)の花粉と組み合わせて傷薬として用いられていたようです(諸説有ります)。身近なところではその強心作用を期待して救心にも配合されています。ちなみに大道芸としてガマの油売りがアピールするのはその止血作用ですが、センソ単独では止血作用は確認されていないようです。