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クマノイ

これは野市動物園で撮影したマレーグマですが、この熊も漢方では薬として使用されます(一般的にはツキノワグマやヒグマを用います)。具体的には熊の胆嚢をとりだして板で挟んで固定して乾燥させるのですが、日本ではクマノイと呼ばれ、胃腸薬や利胆薬として古来から使用されてきました。漢方でもこれを熊胆とよんで、子供の痙攣、咽頭炎、結膜炎など多種の症状に使用します。日本産のものは許可を取った猟師から入手するのが一番フレッシュですが、一匹から胆嚢は一つしかとれないため非常に高価です。そのため、中国では生きた熊の胆嚢にチューブを挿入することで持続的に胆汁を採取する方法がとられており、動物愛護団体から批判が集まっています。値段が高い分密猟が行われる可能性も高いので、熊の個体数を守るためにも日本産以外は使用しない方が良いようです。