
月経前はプロゲステロンというホルモンが増加することで腸の運動が緩慢になり便秘が生じやすくなります。またこのホルモンは水分を溜め込む作用があるため、腸内の水分量が低下して便が硬くなりやすくなります。中国医学的にこれを考えてみましょう。月経前は子宮に血が集まりますが、血は熱を含んでいるので、増幅された熱が胃腸に波及して腸の乾燥を引き起こすと考えられています。また子宮に血が集まることで、物理的に血の不足が引き起こされて腸の潤いが低下すると考えても良いでしょう。漢方では当帰、芍薬、地黄、阿膠、何首烏、桑椹など血を増やして腸を潤す薬味に腸の熱をさる苦味の薬味を加えて便秘に対応します。ただし気血の滞りや、胃腸の機能低下などが原因となる場合もありますので、便秘でお悩みの方はトカゲ堂医院までご相談ください。