
月経後は子宮からの出血にともなって物質的な血液を消耗します。これは西洋医学的な考え方ですが、中医医学では『血』を単に生理的に観察可能な物質としてとらえるのではなく、生体エネルギーの一種である『気』をともなった物質的かつ観念的な要素と考えます。そのため月経により血を消耗すると、活動に必要なエネルギーが不足するとともに、精神状態が不安定になったり、集中力が低下したりします。そのため漢方では物理的な液体成分としての血を補うとともに、エネルギーとしての血も同時に補うことで『血』の不足に対応します。しかし多くの場合で血の不足に加えて気や血の停滞を兼ねるため、単に血を補うだけでなく個々の状態に応じて薬味を調整する必要があります。したがって月経後の倦怠感でお悩みの方は早めにトカゲ堂医院までご相談ください。