
ホルモンバランスの乱れやストレスなどにより気と呼ばれる生体エネルギーの流れが滞ると、血の循環も悪くなり皮膚近くの毛細血管に気と血が停滞します。これは瘀血と呼ばれ、顔面の色素沈着の原因となります。また過労や加齢により五臓六腑の一つである腎臓の機能が低下すると、下半身から上半身へと送られる気の量が減少して顔色が悪くなり、肌の代謝も低下します。ここに長年の日光への曝露により、熱が加わることで皮膚の老化やシミの形成が促進されると中国医学では考えられています。十分な休息やストレスを避けることが前提ですが、漢方では辛味の薬味を用いて停滞した気血を巡らせるとともに、腎のエネルギーを補います。また状況に応じて皮膚近に停滞した血に加わった日光や体内で発生した熱を冷ますような治療を行います。ただしシミは通常のエキス剤のみではなかなか改善しないことも多いのでトカゲ堂では体質に応じて薬草のお茶をプラスアルファで煎じて内服していただくようにしています。