
中国医学では月経中の血塊を「血の滞り」と考えます。これは専門用語では「瘀血」と呼ばれ、さまざまな病気の原因となるとされます。この瘀血の原因としては、ホルモンバランスの変化やストレスによって、気と呼ばれるエネルギーの巡りが悪くなる場合と、冷えによって末梢の血管が収縮して血の循環不全を引き起こす場合などが考えられます。また加齢や、怪我、手術でも瘀血は生じることがあるので、一口に瘀血といっても原因や治療法は個々のケースで違ってきます。そのため血塊が出ていれば機械的に瘀血の薬である桂枝茯苓丸を使えば無問題というわけにはいかないのが現実です。もし1.月経中の暗紫色の血液、2.月経中の強い下腹の痛み、3.舌が暗い色で紫の色素沈着がある、4.目の下のクマやシミが顔に多い、5.慢性的な肩こりなどがある場合は体内で瘀血が生成されている可能性が高いため、適度な運動やストレス発散を行い、体を冷やさないように気をつけましょう。一方でこれらの対処法単独では瘀血を改善することは難しいため、心当たりの方は是非早めにトカゲ堂医院までご相談下さい。