
消化器内科に行ったり内視鏡検査をしても「器質的」な異常が見つからないのに、「胃が重い」「スッキリしない」「食欲がない」といった不調を感じる方は少なくありません。中医学では、こうした状態を「胃腸の運動や消化機能の機能低下」として捉えます。
特に多い原因は以下の3つです:
1. 脾気虚(ひききょ)
消化吸収を担う「脾」のエネルギーが弱っている状態。疲れやすく、食後に眠くなる、軟便が続くといった症状も見られます。
2. 気滞(きたい)
ストレスなどで「気」の流れが滞り、胃のあたりに張りや不快感を生じます。ゲップやため息が多くなるのも特徴です。
3. 痰湿(たんしつ)
体内に余分な水分や老廃物が溜まり、重だるさや食欲不振の原因になります。舌が白くべったりしていることが多いです。トカゲ堂医院では、こうした状態に合わせて、漢方薬や食養生、お灸などを用いて「本来の胃腸の働き」を整えていきます。
胃のスッキリしない感じがあるときは、以下のようなセルフケアもおすすめです:
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温かい食事・飲み物を心がける
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辛いものやコーヒーなどの刺激物を避ける
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胃腸の機能低下をもたらすチョコレート甘いものを控える
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21時以降の食事は少なめにする
こうした日々のケアで少しずつ改善する方もいらっしゃいますが、なかなか良くならない場合は、体質に合ったケアが必要かもしれません。