
モンゴルで買ってきて失念していた「チンギス」というウォッカを飲んでみた。
値段の割に本格的で純粋に美味い酒です。
飲みながらチンギス・ハンの影響について考えました。
彼の築いたモンゴル帝国は、征服だけではなく、ユーラシア大陸をつなぐ広大なネットワークを形成しました。
それにより、東西の医学・天文学・数学・文化が互いに影響を与えあいました。
中国ではイスラームやペルシアの医師が招かれ、西方の医学知識や薬方が取り入れられました。
こうした交流によって、中国医学はより体系的に発展し、後の漢方の礎にもなりました。
漢方医学は、異なる文化や知識を柔軟に受け入れてきた歴史を持っています。
体全体のバランスを重視し、自然治癒力を高めるという考え方は、時代や国を超えて共有できる健康観です。当院では、その精神を大切にしています。漢方の理論と現代医学の検査やデータを組み合わせ、一人ひとりの体質に合った治療を行っています。
チンギス・ハンがつないだ東西の知の流れのように、私たちも古くて新しい知恵を生かしながら、現代の健康づくりに役立てていきたいと考えています。