先日、ジプシージャズの巨匠チャボロ・シュミットのライブを観る機会がありました。 その手に抱えられていたのは、あの伝説的な“セルマー・ギター”。 おそらく1940年代製だろうと思われますが、1952年までにわずか1000本ほどしか作られなかったという非常に貴重な一本です。...
新疆ウイグル自治区・クチャ近郊にあるスバシ故城。 乾いた渓谷に風が吹き抜けるこの地には、かつてシルクロードを往来した僧や商人たちの祈りが今も眠っています。 遺跡の中でも特に印象的なのが、ゾウを象った寺院。 その名のとおり、寺院の基壇や壁の構造がゾウの姿を思わせる造形で、まるで砂漠の中に巨大なゾウが静かに佇んでいるかのようです。...
街を歩けば「ヨーグルトで腸活!」という広告を見ない日はありません。 SNSでもヨーグルトを神のように崇める投稿を目にします。もちろん乳酸菌が悪いわけではありませんが、実は一部の乳酸菌は人によって炎症を助長してしまうリスクがあることも分かってきています。 では、本当に腸が喜ぶものは何でしょうか? 最近注目されているのが 発酵性食物繊維です。...
中国美術史の中で、南北朝時代(5〜6世紀)は非常に重要な時期です。 当時の中国は、北と南に分かれてそれぞれ独自の文化を発展させました。 北朝の仏像は北方民族の影響を受けた、力強く引き締まった顔立ち。衣は直線的で硬質。精神性を強く表し、超越的な雰囲気を漂わせます。...
北斗の拳のケンシロウが「お前はもう死んでいる」と秘孔を突くシーンは有名ですね。 実は現実の東洋医学でも、「経絡」や「孔穴(ツボ)」は体調に深く関わっています。 ただし注意が必要なのは、ツボは使い方を間違えると体に負担を与えることもあるということ。 体質や状態を見極めずに自己流で刺激すると、かえって不調を招く場合があります。...
大阪城を歩いていると、石垣や堀の壮麗さに目を奪われますが、その配置を東洋哲学の観点から眺めてみると、また違った姿が浮かび上がってきます。 たとえば、北西の「乾櫓」と南東の「巽櫓」、そして中央にそびえる「天守閣」。 この三者は単なる建築物の集合ではなく、陰陽五行の象徴として理解することができます。 乾櫓(北西)...
現代医学では、痛みや発熱に対して「解熱鎮痛剤」がよく使われます。しかし中医学の視点から見ると、少し注意が必要です。...
自然が教えてくれる「土台」の大切さ 〜木の根と骨盤の共通点〜 ある山道で見た光景。 台風で根元が大きく曲がってしまった木々が、倒れずにそのまま空に向かって真っ直ぐ立ち直っているのです。 地面にしっかり根を張っているから、どんなに揺らされても折れずに成長できる。 人間の体もこれと同じです。...
「ろくろ首状態」は、パソコン姿勢が原因かも…! 長時間のデスクワークで、つい前のめりに…。 気づけば首が長〜く、重た〜く、前に垂れて「現代のろくろ首」に⁉️ こんな姿勢になっていませんか? 顎が前に出る、 肩が内巻き、背中が丸まって猫背に 中医学的に考える...
呼吸する森 ― 道教の智恵と森林浴の融合 忙しい日々の中で、私たちはしばしば「深い呼吸をすること」を忘れてしまいます。スマホの通知や都会の雑踏に囲まれた生活では、呼吸は浅く、速くなりがちです。そんな時こそ、森林浴と道教の呼吸が、心と体のバランスを取り戻す鍵になります。...